アルコール性肝障害とは?
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アルコール性肝障害とは、長期間の飲酒によって肝臓に負担がかかり、炎症や脂肪沈着、線維化(肝臓が硬くなる変化)が起こる病気です。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり障害が進行するまで症状が出にくい特徴があります。
そのため、健康診断で「γ-GTPが高い」「肝機能異常を指摘された」ことをきっかけに見つかることも少なくありません。
飲酒量や飲酒期間には個人差があり、比較的少ない飲酒量でも肝障害を起こす方もいます。
また、肥満・糖尿病・脂肪肝などを合併していると、肝障害が進行しやすくなることがあります。
アルコール性肝障害の原因
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肝臓の重要な役割の一つは、アルコールや老廃物などの有害物質を分解・解毒することです。
アルコールが肝臓で分解される際、「アセトアルデヒド」という毒性の強い物質が生じます。
このアセトアルデヒドが肝細胞を傷つけることで、炎症や脂肪沈着を引き起こし、徐々に肝機能が低下していきます。
さらに、長期間にわたり大量の飲酒を続けると、肝臓への負担が蓄積し、肝障害が進行しやすくなります。
一般的には、
- 男性:純アルコール60g/日以上
- 女性:純アルコール40g/日以上
の飲酒を長期間続けると、発症リスクが高くなるとされています。
純アルコール量の目安
- ビール500mL:約20g
- 日本酒1合:約22g
- 缶チューハイ500mL(7%):約28g
- ハイボール2杯程度:約20g
毎日飲酒する習慣がある方や、休肝日がほとんどない方は注意が必要です。
アルコール性肝障害の種類・進行
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アルコール性肝障害は、長期間の飲酒によって徐々に進行していきます。
アルコール性脂肪肝
飲酒により肝臓に脂肪が蓄積した状態です。
初期では無症状のことが多いですが、この段階で飲酒量を見直すことが重要です。
アルコール性肝炎
肝臓に炎症が起きた状態です。
発熱、だるさ、黄疸などを伴うことがあり、重症化すると命に関わる場合もあります。
アルコール性肝硬変
長年の炎症によって肝臓が硬くなり、元に戻りにくくなった状態です。
腹水、黄疸、食道胃静脈瘤、肝がんなどの原因となることがあります。
アルコール性肝障害の症状
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初期では自覚症状がほとんどありません。
進行すると、以下のような症状がみられることがあります。
- 倦怠感・疲れやすさ
- 食欲低下
- 吐き気
- 右上腹部の違和感
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- むくみ
- お腹の張り(腹水)
- 体重減少
- 発熱
「お酒に強いから大丈夫」と思っていても、知らないうちに肝障害が進行していることがあります。
アルコール性肝障害の診断・検査
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問診で飲酒習慣や飲酒量を確認し、血液検査や画像検査を行います。
主な検査
- 血液検査(AST、ALT、γ-GTP、ALPなど)
- 腹部超音波検査(腹部エコー)
- CT検査
- 肝炎ウイルス検査(B型・C型肝炎との鑑別)
アルコール性肝障害では、ASTがALTより高くなる特徴がみられることがあります。
また、脂肪肝や肝硬変の有無を確認するために画像検査も重要です。
当院では、CT検査・腹部エコー検査にも対応しており、血液検査と組み合わせながら、肝機能異常の原因を総合的に評価しています。
健康診断でγ-GTP高値や肝機能異常を指摘された方、飲酒習慣が気になる方も、お気軽にご相談ください。
アルコール性肝障害の治療Alcohol-Related Liver Disease-06
禁酒・節酒
最も重要な治療は飲酒量を減らすことです。
病状によっては完全な禁酒が必要となります。
早い段階で禁酒・節酒を行うことで、肝機能の改善が期待できる場合があります。
栄養管理
アルコール性肝障害では、栄養バランスの乱れを伴うことも少なくありません。
十分な蛋白質やビタミン摂取を含め、食生活の改善も重要です。
薬物療法
肝障害の程度や合併症に応じて、薬物療法を行う場合があります。
肝硬変や重症肝炎では、入院治療が必要となることもあります。
アルコール性肝障害を予防するために
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- 休肝日をつくる
- 飲酒量を把握する
- 空腹時の飲酒を避ける
- 肥満や糖尿病を改善する
- 定期的に健康診断を受ける
「γ-GTPが高い」「お酒を飲む機会が多い」など思い当たる方は、放置せず早めに生活習慣を見直すことが大切です。
さいごにAlcohol-Related Liver Disease-08
過度な飲酒の背景には、ストレス、不眠、不安などが関係していることもあります。
当院では、身体面だけでなく、生活背景にも配慮しながら診療を行っております。
アルコール性肝障害は、初期には症状が少ない一方で、
進行すると肝硬変や肝がんにつながることがあります。
健康診断で肝機能異常を指摘された方や、飲酒習慣が気になる方は、
一度検査を受けることをおすすめします。
当院では、血液検査・腹部エコー・CT検査などを組み合わせながら、肝機能異常の原因検索を行っております。
必要に応じて専門的な治療や連携医療機関への紹介にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。







