過敏性腸症候群(IBS)とは?
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過敏性腸症候群では、通勤・通学中の電車内や、大事な予定の前など、不安や緊張をきっかけに突然腹痛や便意が起こることがあります。
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、内視鏡検査や血液検査などで明らかな異常が認められないにもかかわらず、腹痛や下痢・便秘といった便通異常が慢性的に続く病気です。
市販の整腸剤や下剤では、十分に改善しないことも少なくありません。
症状は、下痢や便秘、あるいはその両方を繰り返すなど人によってさまざまで、日本人にも多くみられる身近な疾患です。
直接命に関わる病気ではありませんが、症状が長く続くことで日常生活や仕事、学校生活に支障をきたすこともあります。心と身体の両面からのアプローチで適切な治療を行い、症状をコントロールしていくことが大切です。
当院では、必要に応じて内科・消化器・心療内科の視点から総合的に診療を行っております。
過敏性腸症候群の主な症状
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以下のような症状が、数か月以上続く場合に疑われます。
- 腹痛、腹部不快感
- 下痢や便秘、または下痢と便秘を繰り返す
- 排便後に腹痛が軽くなる
- お腹がよく鳴る(腹鳴)
- お腹が張る感じ(腹部膨満感)
- ガスがたまりやすい(おならがよく出る)
※発熱、血便、体重減少、夜間の強い腹痛がある場合は、他の病気の可能性があるため早めの受診が必要です。
過敏性腸症候群の分類Irritable Bowel Syndrome-03
症状の出方により、次のタイプに分類されます。
- 下痢型
-
突然の下痢や、外出前・緊張時にトイレに行きたくなる
- 便秘型
-
便が出にくく、残便感や腹部の張りが強い
- 混合型
-
下痢と便秘を交互に繰り返す
- 分類不能型
-
上記に明確に当てはまらないタイプ
過敏性腸症候群の原因Irritable Bowel Syndrome-04
過敏性腸症候群は、ひとつの原因で起こる病気ではありません。
以下の要因が複雑に関係すると考えられています。
- 腸の動き(蠕動運動)の異常
- 腸が刺激に過敏になっている状態
- ストレスや不安、緊張
- 自律神経の乱れ
- 食生活の影響
「ストレスだけが原因」と思われがちですが、腸そのものの働きの異常や、腸(内臓)が刺激に敏感になっている“知覚過敏”も密接に関係しています。
過敏性腸症候群の診断・検査Irritable Bowel Syndrome-05
過敏性腸症候群の診断では、症状がいつから、どのような状況で起こるのかといった経過を詳しく伺うことが最も重要です。
そのうえで、症状や年齢、経過に応じて、必要な検査を選択して行います。
主な検査には、以下のようなものがあります。
- 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
- 腹部CT検査
- 腹部レントゲン検査
- 血液検査
- 便検査
腹痛や下痢・便秘の原因として、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や大腸がん、感染性腸炎などの病気が隠れていないかを確認することが重要です。
症状や年齢、経過によっては、大腸カメラ検査をおすすめする場合があります。
当院では、鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を行っております。
大腸カメラが初めての方や、不安が強い方にも、できるだけ苦痛の少ない検査を受けていただける体制を整えています。
過敏性腸症候群の治療Irritable Bowel Syndrome-06
過敏性腸症候群の治療は、大きく分けて
① 薬物療法② 生活習慣・食事の見直し③ ストレスへの対応
の3つが重要です。
症状の出方やタイプ、生活背景は人それぞれ異なるため、一人ひとりに合わせて治療を組み立てていきます。
薬物療法
薬物療法では、症状やタイプに応じて、薬の種類や量を段階的に調整していきます。
- 腸の動きを調整する薬
- 下痢止め、便秘改善薬
- 腸内環境を整える薬
- 必要に応じて漢方薬
「薬をずっと飲み続けなければならないのでは」と不安に思われる方もいらっしゃいますが、症状の改善に応じて調整や中止を検討することも可能です。
生活習慣・食事の見直し
日常生活や食事の影響を受けやすいのも、過敏性腸症候群の特徴です。
- 規則正しい食事と十分な睡眠
- 食べ過ぎや脂っこい食事、刺激物を控える
- ご自身の症状が出やすい食品を把握する
無理な制限を行う必要はなく、続けられる範囲で少しずつ見直していくことが大切です。
ストレスへの対応
過敏性腸症候群では、ストレスが症状のきっかけとなることがあります。
ストレスを完全になくすことは難しいため、症状と上手に付き合う方法を一緒に考えていくことが重要です。
治療を通して、「症状が出ても対処できる」という安心感を持てるようサポートしていきます。
必要に応じて、心身両面からのサポートを行うこともあります。
症状が出たときの対処法
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過敏性腸症候群では、治療中であっても、緊張や環境の変化をきっかけに症状が出ることがあります。
あらかじめ対処法を知っておくことで、慌てずに対応でき、不安の軽減につながります。
- 腹痛が出たとき
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- 可能であれば、姿勢を楽にして安静にする
- お腹を温めることで、痛みが和らぐことがあります
- 処方されている頓用薬がある場合は、医師の指示どおり使用しましょう
- 下痢・便意が強いとき
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- 無理に我慢せず、早めにトイレに行く
- 外出前や緊張する場面では、事前にトイレの場所を確認しておく
- 状況に応じて、あらかじめ処方薬を使用することで症状を予防できる場合もあります
- 便秘やお腹の張りがつらいとき
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- 水分をしっかりとる
- 軽い運動や腹部をやさしく温めることで、症状が和らぐことがあります
- 便秘薬の自己判断での増量は避け、医師に相談しましょう
- 不安や緊張が強いとき
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- 不安を感じた際は、目を閉じて数分間ゆっくり呼吸し、気持ちを落ち着かせる
- 考え込む時間が長くなりすぎないよう、軽い作業や気分転換を取り入れる
- 1人で抱え込まず、信頼できる人に相談する
- 日常生活で心がけたいこと
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- ストレスは適度に発散する
- 睡眠時間を十分に確保し、生活リズムを整える
すべてを完璧に行う必要はありません。
ご自身に合った方法を、無理のない範囲で取り入れていくことが大切です。
このような症状でお困りではありませんか?Irritable Bowel Syndrome-08
- 通勤・通学中の腹痛や下痢で困っている
- 外出時にトイレが気になってしまう
- 緊張するとお腹が痛くなる
- 急な便意が不安で、予定や外出をためらってしまう
- 検査では異常ないと言われたが症状が続く
- 市販薬で改善しない
このような症状が続く場合は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性があります。
症状を我慢し続けることで、日常生活や仕事・学校生活に影響することもあります。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
さいごに
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過敏性腸症候群は、適切な治療と生活習慣の工夫で症状の改善が期待できる病気です。
「検査で異常がないから仕方ない」と我慢せず、つらい症状があればご相談ください。
当院では、症状や生活背景を丁寧にお伺いし、一人ひとりに合った治療を心がけています。
気になる症状がありましたら、お気軽にご受診ください。







